ダイヤル

バックページの洗練されたコンセプトはそのダイヤルからも感じ取ることができます。キャリバーをぐるりと縁取る分の目盛と11時から5時までの時刻目盛がこのダイヤルを飾っています。時刻を示すインデックスと数字はケースカラーにコーディネートされ、ゴールドにくっきりと浮かび上がります。深みを醸し出すスモールセコンドリングに秒針の軸受けに贅沢にゴールドシャトンをあしらい、バックページのハイライトの一つとしてご堪能いただけます。

鏡映ムーブメント

論理的にはキャリバー107.0はキャリバーをそのまま鏡映配置したものと考えることができます。しかし、実際これには全く新しい構築が必要となりました。丸穴車と角穴車の間に追加された歯車が、香箱の回転方向に従い全ての輪列を逆方向に回転させます。鏡映配置された脱進機と渦巻ばね巻き上げ方向を鏡映した調速機が輪列を精確に動かします。

裏側にはグラスヒュッテ・ストライプ模様が施されたホイールブリッジと手作業で刻印されたキャリバー名を見ることができます。調速機とテンプストップゼンマイの上、そしてプッシャー付き手巻き機構のためにのたっぷりと設けられたカットアウトのおかげで構造をじっくりと眺めることができます。シースル裏蓋からこのキャリバーのレイアウトのおかげで今回初めて、巻き上げ機構とテンプストップを含む針合わせ機構の動きをお楽しみいただけることになりました。

ハイライト

3分の2プレートが大きくなったため、テンプ受けとガンギ車受けが新しく構築されました。この段差のついたガンギ車受けがムーブメントのアピアランスにバランスの取れたアクセントを添えています。両コンポーネントのハイ・アーティスティック・フィニッシュはその美しい手彫りや面加工で圧倒的な魅力をアピールしています。もう一つのハイライトは研磨されたホイールブリッジとスポーク付き、面取りされ見事に仕上げられた針機構です。