Details

ムーブメント

脱進機

緩急調整装置

輪列

ゴールドシャトン

ハンドエングレービング

ムーブメント

キャリバー102.1を搭載するムーブメントは、直径26mm、厚さ4mm足らずで、優雅でスリムなキャリバー102.0に対応しています。一方で、クラシカルな3分の2プレートの基本構造を持ち100シリーズのムーブメントをベースにしていることがわかります。アーティスティック・フィニッシュ仕上げのグロスマンらしい要素はキャリバー102.1にも備わっています。

キャリバー102.1は、全く新しく設計された脱進機、改良された調整機構、クラシカルに配置された輪列を備えるバランスの取れたコンパクトなムーブメントで、グロスマンの設計師に真の時計作りをさらに追求する場を与えてくれるものです。

脱進機

新開発された非対称レバー式脱進機では、パレット作動角度が小さくフォーク部が長くなったことで、解放がスムーズになり、作動の開始も速やかになりました。

時計師モリッツ・グロスマンはすでにオイルの好ましくない粘着性に気付き、ガンギ車とツメの間の接触面を最小化することでこの問題を解決しました。グロスマンは英国で当時普及していた歯先の尖ったガンギ車を用いましたが、現代のグロスマン社は同じ効果を得るため特に細いツメを備えたクラブトゥース脱進機を用いました。これにより両者間の衝撃の違いはきわめて小さくなります。ガンギ車をメッキすることで、歯の下側にある段差をわずか0.03 MMにしており、
毛管作用でオイルを最適に維持します

緩急調整装置

この緩急調整装置では調速機の調整がとても楽になり、分解する必要はなくなりました。ケース裏蓋を取り外すだけで調整ネジに手が届きます

段差のついたテンプ受けには、手間をかけて取り付けられた可動のヒゲ持ちがあります。これは通常は、受けの上部に見える締め付けネジに固定されています。調整ネジを回すことで緩急を微調整でき、時計を正確に設定できます。

締め付けネジが弛められるとすぐに、緩急針とヒゲ持ちが一緒に回り、精密なグロスマン製調整ネジによって、歩度に影響を与えることなく、ビートエラーが調整されます。

輪列

このムーブメントでも、香箱は両側の受け石の間に納められています。

空洞が設けられたゼンマイの中心部(香箱真)は、ネジ留めされた角穴車によって歯車のブリッジ(輪列)にフライング式で配置され、香箱の上部の受け石を受けることができます

受け石のシャトンはここでも角穴車を中央に配置します。ムーブメントはクラシカルに中央の二番車ならびに6時位置のスモールセコンドを備えています。

ムーブメントの歯車は銅・ニッケル・亜鉛からなるARCAP合金製で、ポリッシュ仕上げと円模様をほどこし、長期にわたって美しい輝きを放ちます。

ゴールドシャトン

目を引くゴールドシャトンには受け石のホワイトサファイヤが埋め込まれています。ゴールドシャトンは、焼き戻しでブラウンバイオレットに発色した平型ネジで固定されプレートの表面より盛り上がっています。この一段高くなったスタイルは、グロスマンの歴史的な懐中時計にヒントを得たものです。このようなシャトンを用いると、受け石だけを取り外して清掃することができ、再び装填する際にプレートを傷つけるリスクを避けることができます。

ハンドエングレービング

3分の2プレートとテンプ受けのエングレービングや刻印はすべて手作業で彫られます。

技術仕様

ムーブメント

自社製キャリバー100.2、手巻き、5姿勢調整

特徴

質量ネジ、調整ネジおよび平ヒゲのついた耐震軸受のテンプ、振り石はテンワに統合/振り座と統合したテン真/精密調整ネジによる緩急調整機構/5分の3プレート・支柱・個別に取り外し可能な巻き上げ機構からなるプレート構造/表面加工をしない洋銀のフレーム基部/平ネジ留め式の盛り上がったゴールドシャトン/グラスヒュッテ式コハゼ装置(改良型戻し機能付き)/両側軸受けの香箱(エネルギーバランスを最適化)/ARCAP合金の輪列/18歯のガンギ車を搭載した自社設計脱進機

機能

時、分

部品数

188個

石数

22石(うち3個にネジ留め式ゴールドシャトンを使用)

脱進機

アンクル脱進機

調速機

質量ネジ4本および調節ネジ2本を装着した耐震軸受式グロスマン製テンプ、ニヴァロックス1ヒゲゼンマイ(ブレゲタイプ80番、グスタフ・ゲルステンベルガー案に基づく)を下側に設置

テンプ

直径10.mm、テンプ振動数: 21.600振動/時

パワーリザーブ

完全巻き上げ状態から約48時間

ムーブメントサイズ

直径26.0 mm、厚さ3.45 mm

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